第3章 私の居合

第11節 我が師と易水館(2/4)

正統正伝を追う情熱


若浦先生

我が師 若浦次郎先生 は範士八段、正統二十一代宗家平井阿字斎先生の高弟です。
毎日、本部道場だけでなく都内数カ所で門弟の指導にあたっておられます。
気さくで飄々とした、とてもやさしそうなおじさん(先生!ごめんなさい!)なのですが、いざ刀を持ち業に入ればするどい気迫と、静かな情熱をたたえたすばらしい演武を目の当たりにすることができます。時折指導にこられる錬士六段のご子息(雅宗さん。若先生とも呼んでます)は、柔らかく、強く、向かうものすべてを切り裂くようなものすごい気迫。素人の私でもハッキリと「これこそ居合!」と思えるすばらしい演武を観せてくださいます。
陶然としながら、悲しいほど天才と凡夫の差を思い知らされます。
いろんな形で演武の動画を見る事も多いですが、同じものとはとても思えず、易水館にであった幸運を感じます。(館長の許可がでたので動画、アップしました!!

分裂離反を繰り返し、居合兵法の伝統をどんどんすり減らして行く現代の居合の世界にあって、本当の意味での古流兵法、正統正伝を追求するためあえて全日本居合道連盟から脱退し、日本居合柔術連盟を設立されました。
HPの記述はいささか厳しく(また、難しく)もありますが、そんな時代だからといって安易に許してはならない大切なものを求め守るために、あえてつらい道を歩んでおられるように思えます。

師は時折霊を見るといいます。
かつて居合をあきらめ、どうして良いかわからなかったとき、自宅の壁に体の大きな霊が現れたそうな。
いつものように「何迷い出てんだ!さっさと成仏しろ!」っと怒鳴りつけたあと、その大きな人物が懐かしい師であることに気づかれました。
「お前は一体何をしている。私の教え伝えた居合をどうするつもりだ。」
霊がそう語っていたことに気づき、易水館を開かれたそうです。
お邪魔したおり見せていただきました。北側のその壁にはいまでは大きな本棚が置かれていますが、師が好きだった鹿島神宮のお札と師の書、そして平井先生の演武写真が飾ってあります。
「いまは居ないよ。もう出ないね。」と我が師はおっしゃいましたが、平井先生の写真はニコニコと笑っておられるように感じました。

詳しくは、易水館のホームページをご参照のこと。


このページはフレームに対応しています。メニューが表示されていない場合はこちらをクリック!
最終更新日 : 2006年11月12日