第2章 無雙直伝英信流

第9節 河野百錬の嘆き「嘆異録」(11/18)


『無雙直伝英信流嘆異録』

10.抜きかけの柄のこと

【要旨】

抜きかけるとき、柄は帯に差した自然な状態から素直に抱きかかえるような心持ちで抜くこと

柄を押さえさらに下に下げるような不自然な動きは、斬り払うとき柄を挙げて抜刀し二挙動となり無駄である。

見えや外見のためだけのような動きは絶対しないこと。

【解説】

自然な帯刀の状態で柄頭を敵の体の中心に向けて抜くのが正しいやり方であり、柄を上から抑えてみたり、下げてみたり左右に振ってみたりなどとといういわゆる見栄しかない様な抜刀は見せ物居合以外の何者でもありません。

帯に差した刀は柄が上がり鐺が下がる、いわゆる「前上がり」状態であり、重い刀を差している武士にとって、柄を鐺より低くできるほど角帯を緩く巻いておくなどあり得ません。(任侠系の長ドスじゃあるまいし・・)


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最終更新日 : 2006年6月3日