第2章 無雙直伝英信流

第9節 河野百錬の嘆き「嘆異録」(6/18)


『無雙直伝英信流嘆異録』

5.納刀のこと

【要旨】

納刀で大切な事は残心であり、納刀中であってもそのままいつでも抜き打ちできる体勢と心構えが大切。

既に目的を達した後の動作なので見事に素早く行う必要はなく、自然に行えば充分。

【解説】

この一文を誤解して(というより読み違えて)、「勝ちを制したあとは残心は不要」などという暴言は無視。

納刀は抜刀と同じで逆の動きであると考えています。すなわち納刀中のどのタイミングでもすぐ抜打ちが出来なければなりません。

納刀を早く見事にやろうというのはただのいいカッコしいであるだけでなく、納め切ってしまわねば咄嗟の抜刀動作に移る事が出来ませんから、見せ物居合の系譜であるだけでなくそもそも居合そのものの理合いが解っていないという事になります。

師はこういう動作をするある弟子を、「全てが台無しだ!」と叱っておられました。

納刀の時の鞘、刀の傾きは帯に差したままの自然な角度でなければなりません。柄を自然に下に押し下げたり、柄を抱きかかえる様な不自然な動きにならない様に気をつけるべきです。


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最終更新日 : 2006年6月3日