『無雙直伝英信流嘆異録』
3.打ち下しのこと
【要旨】
手許を柔らかに刀を正しく頭上に振りかぶり、そのまま両手を前方に自然に伸ばして斬り下す。
不自然に両腕を前方に突き出して打ちかける仕方は禁物。上体は微動だにしない事。【解説】
「相当高段者の人にもこれを見受ける・・」とあります。我流独習に近い居合人のひどい様に対する嘆きが伝わってきます。
(1)打ち下し
刀を諸手で振りかぶり、勢いをつけるがごとく上体を振り「よいしょっ」てな感じで振り下したり、必要以上に前方に刀を打ちかけ、引き切る様に動作をする人が居ます。
自分の体格や体力(膂力)以上に重い刀を振っているとよくこうなる様です。大きくて長い刀は重さで切れますので、試し切りなどには便利らしいですね。
諸手での打ち下しは手許を柔らかく、刀を左手で前に投げる用に振り出し、左右の手をしぼる様にして止めます。手と刀の運動範囲を意識し、自然にするのが良いそうです。