居合 いあい
刀を鞘におさめたままの状態から敵を制する武術として戦国時代に編み出されたもの。
江戸時代に刀を帯に差す現在の形に整備されました。
Mashが学ぶ無雙直伝英信流だけでなく、新田宮流、神道無念流、水鴎流、関口流、立身流、田宮流、戸山流、林崎夢想流、伯耆流、無外流、夢想神伝流などなど、この他にも様々な流派が存在します。無責任になっては困るので、この辞典では無雙直伝英信流を中心として記述します。
その思想は剣術と異なりあくまで身を護る為のものとされていますが、Mashは疑っています。(「居合の本姿?考察」を参照の事)
英信流二十代宗家河野百錬先生は、「真剣道」とも称しています。「居合の本義は抜討の一瞬にあり」居合形 いあいかた
奥居合の次、ここからは流派の奥となります。詳しくは書けません。「出合」、「拳取」、「絶妙劔」、「独妙劔」、「鍔留」、「受流」、「真方」の七本。
居合腰 いあいごし
左右の足をそろえ、膝を少し曲げて腰を落とし、上体は前にのめリつつ背筋を伸ばした状態。
初伝の血振るいが終わった状態がまさにこの形ですが、年をとると辛くなって腰が伸びてくるらしい。傍系の先生が著わしたある書籍では、「勝ちを制した後は不要」という、”残心”をまったく考えない記述があって驚きました。そう教わってもそういう物だと思わない様にしていただきたいと願います。(歳をとるっていやですね!しみじみ・・)居合道真諦 いあいどうしんたい
無雙直伝英信流二十代宗家河野百錬先生が昭和三十七年に著わした書籍。
「真諦」は仏教の言葉で「絶対的な真理」。(決して「進退」ではありませんので、念のため。)居業之部 いわざのぶ
立膝から行う奥居合。英信流居合の華です。「霞」、「臑囲」、「戸詰」、「戸脇」、「四方切」、「棚下」、「両詰」、「虎走」の八本。
受流し うけながし
打ち込んでくる相手の刀を自分の刀で受け左方向に流す事。
受けるときは鎬(しのぎ:刀の横の一番膨らんだ部分)で受けるのであり、絶対に刃で受けてはいけません。
包丁と包丁を刃同士打ち合わせると判りますが、刃切れといってどちらかあるいは双方の刀の刃の部分が欠け、流す事が出来なくなるし最悪の場合刀が折れます。打刀 うちがたな
刃を下に、腰に吊るす太刀(たち)に対し、刃を上に帯に差す刀をいいます。
刀には表と裏があり、腰に帯びた時外側(左側)になるのが表で、銘(めい)は表側に切られるのが基本。太刀と打刀はここで見分けがつきます。運剣 うんけん
刀の動かし方あるいは刀の動き。
奥伝 おうでん
英信流居合本編。「居業之部(いわざのぶ)」八本と「立業之部(たちわざのぶ)」十三本によりなる英信流の奥義です。
初伝、中伝より速く、強く、かつ実戦的な構成となっています。
血振るいは左右に開く形のみ、納刀も中伝では途中で一度止めるのに対し、鍔もとまで音をさせない様に素早く、最期にひと指分を納めるようにします。初伝、中伝をしっかりと修めておかないと、膝や足腰を痛めます。奥居合 おくいあい
初伝、中伝を修めて後、伝えられる流派の奥義業。立膝から行う「居業之部」と立ち位置から行う「立業の部」がある。
落とし おとし
居合に於ける重要な運剣の一つ。
居合の業全てにおいて重要な基礎の部分であり、易水館では最初に学ぶのですが、体得するにはかなりの修練が必要です。(本当に、出来てそうでなかなか出来ないのです。)
正統正伝の口伝にあたる物であるため、残念ながらどの書籍にも記述されていませんし、「大日本居合道図譜」でも全く読み取れません。
これは傍系と正統正伝の明らかな違いでもあるようです。
(ということで、詳細は書けません、あしからず。)
角帯 かくおび
男性の和装の帯。
長さが3.5〜4メートル程あり、骨盤のあたり、袴の下に締め、この帯に刀を差します。
時代劇に出てくる武士は大刀と脇差(わきざし)の二本を差してますが、あわせて2〜3キロになるので、さぞ大変だった事でしょうね。
ちなみに三重に巻いた帯の外から一重目に大刀を差しますが、脇差しの方は二重目に大刀を支えるように差します。居合では普通二本差しはしませんので、二重目に指す事が多い様です。斬り下し きりくだし
頭上から両手を添えた刀を一気に振り下ろして相手を切り裂く刀の動き。とどめの一刀。
打ち下し(うちくだし)ともいいます。栗形 くりがた
鞘に下緒(さげお)をつける部分。
木の実の栗に形が似ていることからこの名がついたとのこと。(似てると思えないのですが・・)剣術 けんじゅつ
刀をもちいて敵を制する武術。
古くは「天真正伝香取神道流剣術」や鹿島の剣「鹿島神伝剣法」あたりが発祥という感じ。後にたくさんの分流を持つ「念流」・「陰流」や、大河ドラマで最近話題になった「天然理心流」・「北辰一刀流」など、様々な流派があります。
居合も最初の一刀(抜き付け)こそ居合といえますが、第二刀以降は剣術です。剣ではなく刀を扱うので刀術ともいいますね。相手に勝つ為の術であり、原則としてルールはありません。 斬る・突くが基本ですが、剣道の打突とはやはり全く異なります。剣道 けんどう
剣道は剣道具を着用し竹刀を用いて一対一で打突しあう運動競技種目とみられますが、稽古を続けることによって心身を鍛練し人間形成を目指す「武道」です。(全日本剣道連盟HPの記述から)
鯉口 こいくち
鞘の、刀を抜き差しする口の部分。 時代劇の主人公は、刀をパチンと音を立てて納めますが、刀が抜けなくなるのでやってはいけません。(後が大変)
鐺 こじり
鞘の鯉口の反対側の端。
金具がつく事もある。 小説や漫画、映画などで旧軍の軍人が軍刀の鐺を床に「ドンッ」と叩き付けることがありますが、刀が抜けなくなるのでやってはいけません。(後が大変)根元之巻 こんげんのまき
「居合根源之巻」ともいいます。
当流初代からの歴史を示す書であり、修業の連度に応じ師から伝えられたものらしいです。現代は当流の流祖や歴代宗家の系譜などはインターネットや文献でいくらでも調べたり確認出来る時代です。あんまり大層に考えない方が良いのではないでしょうか。
この書を「宗家紹統」の証拠にするような論文がありますが、通常は真面目に修練していれば、大抵の門人が数年程度で貰えたみたいですね。
下緒 さげお
刀の栗型に通した紐で、刀を腰に帯びる時、袴の紐に通して鞘が落ちたりしない様にするものです。
通常、一間(約180cm)程度の長さの綿や絹の組紐を用います。
英信流では腰に帯びた鞘の外側から内側背中側に掛け、鞘の下から前にまわして袴の紐に絡める。河野先生は袴の前紐に下から通して前に垂らしておられます。流派によって、下緒の取り回しは異なる様です。
新品の刀の様に下緒を鞘に飾りの様に巻くのを別名「浪人巻」といい、普段に使う刀ではやりません。(使ってないということを現しているということですからね。)鞘 さや
鞘はさや。英語ではシースですね。刀を納めておく入れ物・・というだけのものではありません。
朴(ほお)の木が使われるのですが、加工し易い固さであるのに加え、木質に油気を持たず、磁気を遮断する性質があるためとか。
鞘には外出時に使われる「拵(こしらえ)」と、刀の寝間着となる「白鞘(しらさや)」があります。
刀の両面をそれぞれおのおの納めるように作られた二枚は、続飯(そくい)という飯粒を練った糊で貼付けられます。丹念に漆で仕上げられ、金具や栗型をつけて完成します。
白鞘は刀を休め、仕舞っておく為のものであり、これを外に持ち出すのも、闘いに使うのも噴飯ものです。鞘当て さやあて
刀の鞘を他者の鞘にぶつけること。
これはとても無礼な事であり、まず間違いなく諍いになったそうです。刀は左腰に差しますから、江戸時代は左側通行だったはず。『恋の鞘当て」というのは、恋人を巡ってわざと喧嘩を吹っかける事ですね。鞘手 さやて・さやで
鞘を握る手のことで、左手のこと。
対する右手を柄手(つかて・つかで)と呼びます。鞘引き さやひき・さやびき
刀を抜き打つとき、柄手(右手)の動きに合わせ鞘を持った左手を後方に帯に沿わせて後ろに引く動き。
居合に於ける極めて重要な動きです。Mashはまだまだ意図的に大げさにする様心がけてます。
残心 ざんしん
勝ちを制したあとも、倒した相手も含め周囲すべてに心を配り、油断しない心持ち。常に次の動きに転じられる用心をしておくこと。
竹刀 しない
細長く削りだした竹の棒(板?)を4枚組み合わせ、丸く束ねて皮製の柄(つか:握り部分)をつけた剣道のための道具。
真剣(しんけん)の代わりに用いられるものである。それまで剣術の練習には刃引き(刃の部分を切れない様に潰す事)した日本刀が用いられたり、木刀が用いられたが、練習時の怪我が絶えず、安全に練習するため江戸時代に防具とともに考案されたとか、千葉周作で有名な北辰一刀流が防具とともに広く使いだしたとか。紹統 しょうとう
宗家が前宗家からその責務を正式に引継ぐこと。同時代に宗家はひとりしか存在しない(はず)。
無雙直伝英信流の紹統とは、併せて『林崎無想流』、『林崎神伝重信流』、『林崎神伝流』、『林崎無雙神伝重信流』の宗家も紹統することでした。初伝 しょでん
英信流居合のいわば入門部分。「正座の部」ともいいます。
「前」、「右」、「左」、「後」、「八重垣」、「請流」、「介錯」、「附込」、「月影」、「追風」、「抜討」の11本。内「追風」のみ立ち技となっています。この名前は17代宗家大江先生が整理されたそうです。
初伝を「大森流」と呼ぶ傍系流派もあるらしいのですが、「居合道真諦」では正統正伝ではそうは呼ばないと言及しておられます。正統 せいとう
流派の業(わざ)をただしく伝える流れのことで、傍系(ぼうけい)に対する概念。
正座之部 せいざのぶ
→「初伝」の項参照。
全日本居合道刀法 ぜんにほんいあいどうとうほう
全日本居合道連盟において制定された居合道形。全居連制定居合とも言われます。昭和三十一年十月七日に制定されました。
制定委員は河野百錬範士以下、無雙直伝英信流範士四名、同教士一名、伯耆流範士三名、水鴎流勝瀬光安宗家、無外流中川申一宗家の十名。
この他、選定には欠席したものの、編成された形を承認した委員として、無雙直伝英信流福井春政宗家、柳生流柳生厳長宗家、一刀流笹森順三宗家のほか、力信流範士一名、神伝流範士一名(中山博道)、英信流範士二名(政岡一実含む)、伯耆流教士一名の十名の名前が残っています。
英信流「前切」、無外流「前後切」、神道無念流「切上」、水鴎流「四方切」、伯耆流「切先返」の5本。宗家 そうけ
流派の業をただしく伝える流れを担う、その時代における流派の家元。
前宗家により、ただひとりが指名によって紹統(しょうとう)します。
大小詰 だいしょうつめ
古伝の種目であり、奥居合以降の奥の業となります。失伝しているものもあり、教えていない道場が多いようです。
「抱詰」、「骨防」、「柄留」、「小手留」、「胸取」、「右伏」、「左伏」、「山影詰」の八本。大小立詰 だいしょうたちづめ
古伝の種目であり、奥居合以降の奥の業となります。失伝しているものもあり、教えていない道場が多いようです。
「〆捕」、「袖擦返」、「鍔打返」、「骨防返」、「乱曲」、「移り」の六本。大日本居合道図譜 だいにほんいあいどうずふ
河野百錬先生が昭和十八年に著わした書籍。
正統正伝を学ぶ教士時代のものであるが、我が師によるとかなり傍系が入っているとの事。
この時の百錬先生はまだ宗家ではなく、中山博道先生ら傍系の人々と親交があったことから、彼自身にもまだ迷いがあったのでしょう。
受流しは明らかに後ろに重心が乗っているし、介錯も片手うちではなく武士に向けた物ではない様です。
形が分解写真で解説されているのでとても参考になりますが、正統正伝のバイブルのように扱うのはちょっと違う様な気がします。 まさか分解写真のみを信じて居合をやっている人はいないと思いますが、形をつないだ物ではなく全体の動きが大切なのでちゃんと先生について学ぶ事をお進めします。
"破邪顕正の霊器"とか"神国日本"とか、この時代が透けて見える著作です。立合 たちあい
敵対するもの双方が勝負を決する為に構えながら向き合う状態。
太刀打之位 たちうちのくらい
古伝の種目であり、奥居合以降の奥の業となります。失伝しているものもあり、教えていない道場が多いようです。
「出合」、「付込」、「請流」、「請込」、「月影」、「水月刀」、「絶妙劔」、「独妙劔」、「心明劔」、「打込」の十本。立膝 たてひざ
初伝・正座の部が江戸時代より取り入れられたものであるのに対し、立膝の坐法は戦国時代、具足(よろいとかそんなものです)をつけたまま、とっさの時すぐ動ける座り方です。
あぐらをかく要領で、左足の踵にお尻の割れ目を合わせる感じで座り、右足は踵を左足の向こうずねに引きつけます。そうすると右の膝が少し浮く感じになるので「立膝」というのだそうです。
慣れないMashはうまく左踵に座れず、うしろに転がりそうになったり座れば座ったで自分の重さで左足の甲が壊れそうになってます。立膝之部 たてひざのぶ
→「中伝」の項参照。
立業之部 たちわざのぶ
立った状態から行う奥居合。戸外での居合業になります。「行連」、「連達」、「惣捲」、「惣留」、「信夫」、「行違」、「袖摺返」、「門入」、「壁添」、「受流」、「暇乞一」、「暇乞二」、「暇乞三」の十三本。
丹田 たんでん
おなかの下の方で気力がたまる所。臍の下あたり。臍下丹田(さいかたんでん)ともいいます。
中国の仙人が気力(丹)を練る所といわれている。ここには人の真心や愛情などが収まっているとされ、切腹はここを切り開いて見せ、清廉潔白を証明するという意味もあったそうな・・。血振るい ちふるい
相手を倒した後、刀についた血を振り飛ばす運剣。
初伝においては舞いの様に大きい動き(傍系では「大森流血振るい」というらしい)をしますが、中伝以降では正面を向いた刀を、右斜めに小さく弾く「英信流血振るい」となります。血振り(ちふり)ともいいます。
追記:初伝正座の部に於いても、五本目「八重垣」に英信流血振るいが出てきます。中伝 ちゅうでん
英信流居合のいわば本編に当たる部分のひとつ。「立膝の部」ともいい、より実戦的な構成となっています。
「横雲」、「虎一足」、「稲妻」、「浮雲」、「颪」、「岩波」、「鱗返」、「浪返」、「瀧落」、「眞向」の10本。敵に取られた柄や鐺を外すためのひねりを含む動きは、当流柔術「和(やわらぎ)」に由来するものであり、だからこそ剣のみでなく柔術も併せて学ぶ必要がある(ことにあまり気付かれていないみたいです)。柄 つか
刀を手で持つ部分のこと。
柄の木材には、通常鞘と同じ朴(ほお)の木が使われます。実戦で使う刀の柄としては固さが足らないということで白樫が使われたこともあったとか。
鮫皮(実はエイの皮)を続飯(そくい)という飯粒を練った糊で貼付け、綿や絹、皮などの紐を巻きます。昔は漆木や藤のツルを巻いたそうです。柄頭 つかがしら
かたなの柄(つか:手で持つ部分)の刃と反対側の端の部分。
しっかりとした金具で出来ているのは、この部分も打撃のための武器とするため。
鍔に近い部分は縁頭(ふちがしら)という。柄巻き つかまき
柄(つか)に巻いてある紐もしくはその巻き方。
詰合之位 つめあいのくらい
古伝の種目であり、奥居合以降の奥の業となります。失伝しているものもあり、教えていない道場が多いようです。
「八相」、「拳取」、「岩波」、「八重垣」、「燕返」、「眼関落」、「水月刀」、「霞劔」、「鱗形」、「位弛」、「打込」の十一本。刀操 とうそう
刀の運び、使い方のこと。運剣(うんけん)と同義。
抜き討ち ぬきうち
鞘から刀をぬきだしつつ斬りつける最初の一刀。
けっして抜いてから斬るのではないことに注意。
抜き打ち(ぬきうち)、抜き付け(ぬきつけ)、斬り払い(きりはらい)ともいいます。納刀 のうとう
刀を鞘におさめる事。
刀は鋭利な刃物であり、下手な抜刀・納刀は鞘の内側を切り削いでしまうし刀の側面に傷を付けてしまいます。
せっかくの業(型)が見事でも、納刀を急いでやると全体が台無しになる・・というのは師の言葉。素早くやる必要は無く、大切なのは残心。
抜刀 ばっとう
刀を鞘から抜き出す事。
序・破・急が肝要。
無雙直伝英信流は、土佐では「長谷川抜刀術」とも云われたそうです。傍系 ぼうけい
正統に対する概念。
現宗家に連なる流れではなく前宗家以前に基をもつものであれ、正統には違いないです。しかしこれが別流派をなす時はじめて「傍系」となります。河野先生は胸襟を開いて受け入れる態度を見せましたが、本来正統によって正式に認められた傍系などは存在するはずもなく、現在の混乱の端緒となりました。
前 まえ
初伝正座の部一本目。
基本中の基本であり、要諦の一つでもあります。
続く「右(みぎ)」、「左(ひだり)」、「後(うしろ)」はバリエーションですが、右と後は左右の足が逆になります。無雙直伝英信流 むそうじきでんえいしんりゅう
「流派の起源と系譜」参照。「無双〜」とも記します。
目釘 めくぎ
刀の刀身を柄に固定するための竹製の棒。
時代劇で刀に水や酒を吹き付けるシーンがあるが、あれは目釘を湿らせ膨らませて、激しい戦いでも簡単に緩まない様にするためらしい。目付 めつけ
眼のつけどころの事。 観と見の違いに気付く必要があります。目で見るのが「見」、心で観るのが「観」。どちらも大切です。同時に「心」と「意」の違いにも気付かなければいけません。(宮本武蔵「五輪書」)
模擬刀/模造刀 もぎとう/ぞうとう
真剣を模した刀のこと。模擬とは「似せること」であり、模造とは「まねてつくること」だそうです。
鑑賞する目的の美術刀に対し、居合の練習で使用するものを特に居合刀、あるいは居合練習刀と称する場合があります。(真剣でも居合用の長めの刀を居合刀と称する場合あり)
刀身に使われる合金は刃がつけられる素材ではなく、武器としての能力はありません。ただし、切れないだけで殴ったりしたら怪我をするだけでは済みません。これはこれで鈍器という凶器ですよね。
市販されている居合練習刀もピンキリで、選ぶなら同じ合金でも金属として強度が高いものを、柄は樹脂でなく「ほうの木」のものを、目釘も刀の長さや重さに応じ本数を考えたほうがいいでしょう。(ちなみに私の同田貫写しも二本です)
どんなに強度があっても、折れるので居合刀同士で打ち合わせたりしてはいけません。(もちろん真剣でもだめ!)物打 ものうち
刀の切っ先から20cm位の部分。剣術ではここで切ります。
侠客は鍔元で斬り合い、武士は物打で斬るものでした。
侠客の喧嘩は出血多量で苦しみながら、武士の斬合いは一刀両断であっさりと・・というものであったそうな。
理合 りあい
意味や状況、理由のこと。理(ことわり)とも言います。
居合の業には、その動きの前提となる状況や刀がもっとも効果的に使われる合理的な理由があります。
仮想の敵を置けと言われますが、その敵がどのように動くか・・までしっかり考えなければいけません。