第3章 私の居合

第13節 修練の隘路(3/30)

いつまでも悩み果てなし(でも楽し!)


初伝-正座の部


一本目:前(まえ)動画(.mov 2,053kb)

基本中の基本業。正座の居住い、鞘手・柄手の掛け方、刀の抜き方、抜き付け方、斬り下し方、初伝血振るい、居合腰、刀の納め方、残心・・・大切な基本が揃っています。
いつでも、今でもここから始めます。そしてよく師に直されます。いつでも新たな発見があります。
業が進めば進む程、この業の「難しさ」に演武をするのが怖くなってきました。
なめてはだめ、深める事を怠ってはなりません。

【状況】

正面に相対して座すものの害意を察知し、相手が刀を抜く前に敵のこめかみ※1に抜き付け、さらに上段から斬り下してとどめを刺す。

※1:諸説あり。首であったり肩口であったり。相手の体格によるんじゃないですかね・・

【所作】

膝は広げず、足の親指は重ねない。肩の力を抜き、力まないこと。仮想の敵は殴れば届く位置にいる事を忘れぬこと。

相対する相手は殴れば届く←この位近い!

自然に、いつかかったかわからぬ様に。ゆっくりではない。そおっとでもない。
参照:居合道真諦嘆異録「4.右手のかかり手のこと」

鍔を押す親指は指の腹を切らない様に刃の真上辺りではなく、少し内側(体側)を押す様にする。

鯉口を切る親指←柄頭側(相手側)から見た鍔のイメージ。親指の位置に注意。

※1:これも下手に書くと師に怒られるかも知れないのですが、どの本にも書いていないことです。「右肩を入れる」とは、上体を左に捻る様にするという事。刀だけで斬るのではないということです。上体が前に突っ込まないように注意!

落とし※3はここで意識する。抜き付けた右手は肩の高さ、切っ先はまっすぐ前より少し内側に入る感じ。目付は敵を見据え、切っ先を見てはいけない。

抜き付けの一刀では胸を張り、「入れ」ていた右肩を開くようにする。※4

参照:居合道真諦嘆異録「2.抜き付け」

※1:居合の本義である抜き付けは、鞘の内から一気に斬りつけるから威力も効果もある。抜いてから斬るのでありません。
※2:踏み出すとき右足を「トン」と鳴らすと・・・という記述のある本があります。某ビックリビデオでもそのようにされていますがはっきり言って滑稽です。

タイミングを身につけるため、そのような練習をするというのはありかもしれませんが、音を立てないこと、そして「足至り、腰至り、刀至る」が基本であり、剣道の打突とは違います。

右足を浮かせるのは間違いです。
※3:鞘引・落としをしっかり身につけていないと(本身では)鯉口とともに人差し指の根元を切裂いてしまう事があるそうな。

師も左手が使えなくなった人を何人か知っているとの事。うげーっ痛そー!ちなみに「落とし」は口伝なので詳細は書けません。ごめんなさい。
※4:大切な事なのですが、刀だけでは斬れませんし、手の内の働きだけでも斬れません。腕力だけに頼っては、抜き付けた刀は止まらないことでしょう。

「骨格で斬る」とは修心流/町井さんのお言葉。入れていた右肩を開くとは、ねじっていた上体がほどける力と腰のキレをも刀に伝えるという事に他なりません。
神伝流の抜き付けは上体が半身になるようですが、このような上体の使い方を前提とする英信流では半身になることはあり得ません。

(これも「口伝だ!」と師に怒られそうだなあ・・・)

※1:ちょんまげを結っているとして、丁度鍔がそこに乗る感じ。
※2:剣道では両手が後頭部まで行くことがありますね。背中や尻を自分の竹刀で叩く感じまでいきます。でも面を着けているとさすがに引っかかる事がありました。

剣道の上段の構えに近いですが、剣道では切っ先が右に傾く人が多いみたい。あれで刃筋が通るのかなあ・・。


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最終更新日 : 2007年8月4日